感情処理法
感情処理法は、溜まった不快感情そのものを処理していく手法です。
私たちは、頭でわかっていても変えられないことが多くあり、また、自分では気づかないで自分の感情を抑えていることもあります。これらが溜まっていくと大きなストレスを感じ、さらに心身の不調や考え方にも影響を及ぼしていきます。
理屈よりも、嫌な気持ちそのものをスッキリさせていく感情処理法は、感情表出の苦手な日本人に合う、実践的で効果的な方法です。
私たちは、カウンセリングにおいて、クライアントさんの”感情”がすっきりするように関わることを大切にしています。
その、クライアントさんの ”感情”というところに焦点を当てていく ”感情処理法”。
特に不快感情が処理されていくことは、認知の変容が、よりしやすくなるというものです。
クライアントさんの不快感情にどのように向き合い、その感情を処理するために、どう支援するのかについてひとつの方法です。
●感情処理法の進め方
・感情に気づく
・体験する
・受け入れる
・吐き出す(処理)
不快感情と自然な感情を感じるために”感情処理法”をつかいます。
思考(認知)
感情(気持ち)
行動
この3つはセットになっていてワンセットで働いています。
認知をより本人が楽なように健全に変えよう、修正していこう、というのが ”認知行動療法”といわれるもの。
認知の変容がうまくいかない、頭じゃ分かっているけれど…できない。そう考えた方がいいというのはわかるんだけど…気持ちがついていかない。
そういう時、感情(気持ち)にアプローチしていくのが ”感情処理法”。
その時どんな気持ちになっているのか、その気持ちを出しちゃいけないと抑えていないか、気持ちを感じちゃいけないと我慢していないか。
自然な感情を体験することは悪いことではなく良い事なんだということを、ゆっくりゆっくり体感していきます。
●感情
自然な感情は、自分の内側から湧いてくるもの、それを抑えていたら身体の中に貯まります。
自然なものが働いていかないと、心身に影響が出るということがわかっています。
数万年前のサバンナで、感情は大きな役割を持っていました。生き延びるためと遺伝子を残すために必要だった感情。感情は、役割を持って生まれつき備わっています。元々ある感情を体験するのは自然なことなのです。
●感情処理法の究極の目的
「自分が心地よく幸せに生きること」
私たちが生まれた時のたったひとつのメッセージは「幸せになること」
幸せになることを値引きしちゃいけない。
目的をはき違えちゃいけない。
あなたが、楽しい毎日を過ごすこと、楽になること。